印象語検索AI(β版)
「印象語検索AI(β版)」は、九州大学との共同研究に基づき、イメージを表現する『印象語』からフォントを検索できるサービスです。
フォント選定の時間短縮や、デザインで表現したいイメージや印象に適したフォント選びの参考としてご活用いただけます。
「印象語検索AI」開発プロジェクト
フォントワークスはフォントの更なる可能性を求めて、フォントから受ける印象に関しての性能を学術的観点で求めるべく、九州大学との共同研究を実施しました。
研究結果を基に発足した「印象語検索AI」開発プロジェクトは、『フォント自身が持つ印象誘起性』を明確化することで、デザイナーのフォント選択を後押しするサービス提供を目的としたプロジェクトです。
現在は印象語での検索のみですが、これからも、文章や画像、人物名などでも検索できるよう、開発を進めていきます。
こんな方におすすめ
- フォント選定の時間を短縮したい。
- デザイン提案時に後押しとなるエビデンスを提示したい。
- デザイナー以外の方や学生でデザインの知識がなくても適切なフォント選定を行いたい。
使い方と特徴
絞り込みたい印象語を複数選択して検索すると、登録されている印象語と一致する度合いが強い順に検索結果に並びます。
検索結果に対し印象語分類ごとのソート機能を使用することで、各分類に属する印象語との一致度合いが強い順に並び替えることができます。
- 1つのフォントにつき印象語が3段階評価で登録されています。
- 同じファミリでもウェイトごとに異なる印象語数値を持っています。
- 一覧画面では、各フォントに登録されている印象語のうち、数値の高い上位3語が表示されます。
「印象語」について
印象語とは、人が文字のデザインに対して感じる抽象的なイメージを単語に表現したものです。
β版では、研究に基づき選定された5つの分類(感情、形状の印象、性格、擬人、精神状態)からなる36単語が各日本語フォントに登録されています。
β版での印象語とフォントの紐付けはフォントワークスのフォントデザイナーが行っています。
今後は、人がフォントから受ける「印象」をAIが学習していくアプリ人工知能4号は知りたいなどの統計データ収集により印象語とフォントの紐付け精度の向上、必要とされる印象語の拡充、検索機能の向上を図ります。
※印象語検索AIでは、下記のユーザーデータを収集します。取得した情報で個人が特定されることはありません。
・Google検索などの検索ロボットからの検索単語データ
現在登録されている印象語(36語)
印象語の分類 | 印象語 |
---|---|
感情 | かわいい、凄い、気持ちいい、面白い、心地よい、心強い、迷い、怖い、切ない、憎い、きつい、つらい |
形状の印象 | ハード、ソフト、フォーマル、カジュアル、重厚感、軽やか、こってり、あっさり、可憐、力強い |
性格 | 幼い、大人っぽい、素朴、親しみ、真面目、ピュア、無邪気 |
擬人 | スマート、色っぽい、かっこいい、シック、優しい |
精神状態 | 癒し、元気 |
印象語対象ラインナップ
以下の日本語フォントが対象となります。
- フォントワークス
- モトヤ
- イワタ
バージョン情報
ver0.22.3.30
印象語検索AI(β版)をリリースしました。
課題点
- 絞り込み検索・ソート機能利用時に検索結果にはファミリー単位で表示されるため、条件に一致しないフォントも表示される